御案内 雑記 小説 資料 休憩所 輪廻 大勢他集 本陣



上条「うーん、今日は無事に特売で卵を買えた・・・    なんだかこの幸運が嬉しくないのですよ。何か起こりそうで。」 日が暮れかけていたその時、わたくし、上条当麻は見知った顔を見つけてしまいました。 しかも、運が悪いことに柄の悪そうな人たちに囲まれていました。 上条「不幸だ・・・・」 ここで助けなければ上条当麻の名が廃ります。 困っている人がいればいくら自分が不幸になろうとも助けるのが当たり前なのです。 上条「そこの人たちちょっといいですかー? その子うちの連れなんですよー?    さぁ、行きましょうねー?」 囲まれていたのは不機嫌そうなお嬢様。早く救い出さないといろいろとやばいのは 目に見えていましたので無理やり手をつかんで引きずり出そうとしたのです。 ??「はぁ?わたしはあんたと待ち合わせした記憶なんてないんだけど?」 上条「おおぉぃ!!そこは合わせてこの場を切り抜けるのが普通でしょうよ!    って、皆さん・・・?」 その中学生が合わせてくれなかったせいで周りの空気が重く変わってしまったのですよ。 チンピラ「ああん?てめぇ、なめてんのか?」 上条「ああ、もう・・・てめえら、恥ずかしくねぇのかよ?こんな小さな子に    手を出し・・、あの、御坂さん?」 美琴「だーれーがー、ちーいーさーいーでーすって!!?」 上条「ちょっ、ちょっと待ってください御坂さん!」 彼女の体からピリピリと放電が走り出す。・・・どうやら言ってはいけないことを 言ってしまったようですがわたくしにはわかりません。 上条「と、とりあえず不幸だー!!」 脱兎のごとく逃げ出すわたくし。それを追うびりびり。いきなりな展開においてきぼりな 柄の悪い人たち。 しかし、はっと目が覚めたのか、 チンピラ「てめえら、待ちやがれ!!」 大勢の柄の悪い人たちが追ってきてしまいます、不幸です。 上条「ちくしょー!!」 逃げることだけは残念ながら慣れているので猛スピードで逃げだします。 御坂「あ、こら、待てー!!」 チンピラ「そうだそうだ!!お嬢ちゃんの言うとおりだぜ!!      さっきはあんなことぬかしておいて逃げ出すなんて      男としてどうなんだよ、ああ?!」 上条「それとこれとは話は別なのですよー!!    不幸だーッ!!」 全力で逃げているとどうやら学区の端の川の付近まで逃げれたようです。 ここを渡ればあの付近のチンピラの縄張りから外れる・・・ と思った瞬間、 上条「うわっ?!」 橋と道路のつなぎ目に靴が挟まり大きくバランスを崩し、 顔面から思いっきりこけそうになりとっさに手で受け身をって、 そうすればせっかくの特売で手に入れた卵が!! 手からスーパーの袋が離れていく・・・あああ・・・ そして卵がわれる音が・・・あれ? 上条「ぐふっ!」 柔らかいものが上に乗っているのですが一体何が乗っているのでしょうか・・・? ??「はぁ・・・まったく厄介事に巻き込まれるのはどっちも一緒みたいね。    よかった、卵は割れていないみたいね。」 起き上ろうと頭を上げると何やら桃色の世界が・・・っ!? 上条「うわわわ!!」 ??「あら、ごめんなさい。袋をとる時に踏んでしまったみたいね。」 と、何事もなかったようにわたくしの上からおどきになるお嬢様。 そこには黒い飾り気のないストレートのロングヘアーにセーラー服を着た少女 が立っていたのです。 美琴「あーんーたーねぇ・・・!!!    女の敵!!!いっぺんッ・・・死んでこい!!!」 ビリビリがコインを打ち上げ、 上条「流石の上条さんも上から女の子が降ってくるとは予測できないのですよ!!    というか美坂さんレールガンはやめてくださいませっ!!不幸だーー!!!」 流石にまずいので立ち上がり右手を突き出す。 美琴「貴女はどいてっ!!そいつ殺せない!!」 上条「今殺すといいませんでしたか!女の子がそんなこといっちゃだ・・・」 美琴「遅いっ!!」 超電磁砲の腕から超電圧が流れレールガンが発射される。 しかし全て右腕で打ち消す。 上条「あ、危ないだろ!!右腕に当たってなかったら即死だったぞ!!」 美琴「でも当たったんだからいいじゃない?続けるわよ!!    はぁあああっ!!!」 今までになく怒っていらっしゃいます・・・これはダメかもしれないです。 ??「ふふ。仲がよろしいことですね。ですが、後ろの方々はどうなさる    のですか?」 チンピラ「はぁ、はぁ・・・・手こずらせやがって!!」 息も絶え絶えな可愛そうなチンピラさん・・・これ以上よってきたら 確実に巻き込まれてしまうでしょうね・・・ 上条「来るなっ!! こいつは・・・」 ??「まぁ、上条当麻さん、御坂美琴さん、この方々を追い払うついでに    お願いが一つあるのですが、いいでしょうか?」 どうやら、宙から戦いの腕はあるようです。しかし、女の子に戦わせるわけには・・・ 上条「だめだっ!あんたは下がっていてく・・・」 美琴「んー・・・じゃあお願いするわ。」 は・・・? ??「ありがとうございます。 ・・・申し遅れましたね。    わたしの名前は羽島蓮奈といいます。以後、お見知りおきを。」 その言葉の直後、チンピラの目の前で次々と爆発が起きる。    蓮奈「下がりなさい。この実力差が分からないとでもいうのですか?    それにあなたたちにも誇りというものがあるでしょう。    三秒だけ待ってあげる。    ・・・わたしに負けてその誇りすら失う覚悟できている奴だけ    前に出なさい?」 そういうと今度は右手から冷気を発し巨大な氷を作り上げ、 蓮奈「3」 巨大な氷は撃ちだされ、 蓮奈「2」 次に右手から闇夜も輝くほどの炎が溢れだす。 美琴「デュアルスキル・・・・?!」 蓮奈「1」 氷と炎がぶつかり合い大爆発。 それに恐怖したのか大抵のチンピラは腰を抜かしておりました。 チンピラ「チクショウ・・・オボエテロヨー!!」 蓮奈「0」 そして煙の中から無傷の少女が此方へ向かってきたのです。 美琴「やっぱりこいつの名前を知っているってことはできるやつだと    思っていたけど、あんた・・・一体何者・・・?」    蓮奈「今回は休暇でここに来たのだけど、どうせならあなたたち、    神の名を持つ者の力を知っておきたいのよ。    ということでお願いとして、相手をしてくれないかしら?」 いきなり空から少女が降ってきたと思えば喧嘩を吹っ掛けられました。 不幸だ・・・どうしてこうわたくしの周りの女性は喧嘩っ早いのでしょうか? 上条「あのー、上条さんはもう帰ってもいいでせうか?」 美琴・蓮奈「「だめよ(です)!」」 上条「あはは・・・そうですよねー・・・不幸だーーッ!!」 こうしてわたくしの声は虚しく夕方の学園都市に響き渡ったのです。 to be continue. 次へ 戻る