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EasternDream 春の夜明け1

とある朝のこと・・・ コンコンと戸をたたく音がした。 カナ:あら、だれかしら。こんな早朝にこんな普通の家にお客さんが来るなんて珍しいわね・・・ コンコン、コンコン・・・ガンガンガン、ドカっ! カチカチカチャ。 扉が開くのと同時に二つの影が見えた。 ?:普通に開けたほうが早いぜ・・・・ ?:ピッキングは犯罪よ・・・ ?:じゃあ、魔法で開けろなんて無茶言わなくてもいいんじゃ・・・ 次の瞬間・・・ ドカッ! ?:いたっ! ?:お邪魔するわ。 その二人が家に入ろうとしたとき、 カナ:入るなら呼び鈴鳴らしてくれたら開けたのだけど・・・ ?:家の人をおこすと悪いじゃない?用があるのはあなただけなのだから。 カナ:用って何かしら。岡崎教授? 岡崎:それはちゆりが説明するわ。 ちゆり:って、わたしかよっ!まぁいいか・・・     私たちの住んでる世界は知ってるよな? カナ:確かパラレルワールドとかいったかしら? ちゆり:あんたたちの世界でいうとそうだな。その世界に来たやつがいて、そいつがあんたに会いたいらしいんだ。     どうやら魔力の研究をしていt・・・いたっ! 岡崎:そんなことはどうでもいいでしょ。会いたいと言ってるやつがいる。    会いに行くか行かないか、どっちなのかしら? ちゆり:最初から自分でいえば・・・いたっ! 岡崎:さあ、どっちなのかしら。 カナ:最近面白いことがなかったし、行くわ。    ふふっ、会いたいと言ってる人がどんな人なのか楽しみね。 ちゆり:さあな。変な奴だぜ? 岡崎:あなたに会いたいそうよ。霧埼憐。 グニャッという感覚―視界が歪み空間を切り裂くようにして姿を現す・・・・ そして彼は着地した。 霧崎:お前が霊か?私に力を貸してくれるという?なにも得になることがないというのにか? カナ:楽しければわたしはそれでいいの。わたしがいいならば誰も反論できないわ。 霧崎:そうでなくては困る。では私の研究室まで来てもらえるか? カナ:いいわよ。 霧崎:了解を得たなら善は急げ、か・・・?すぐに行くがいいか? ちゆり:こっちは準備万端だぜ?何時でも繋げるようにしていたからな。 カナ:それでは連れて行ってもらいましょうか。あなたの世界へと。 霧崎:・・・ではいこうか。 鎌のようなものを取り出し、宙を斬るようにして 霧崎:絶紗蓮珠―解霊。繋。 ふっと周りの景色が消え、気がつくと一行は他の場所にいた。 ちゆり:来る前に繋いでおいたから何時でも行けるぜ。 と指をさした方向をみると、機械から不思議な光が漏れ出ていた。 霧崎:有難う。では行くがよいな? 岡崎:ちゆりを連れて行きなさい。何かの役に立つはずだから。 ちゆり:え?そんなの聞いてないぜ? 岡崎:つべこべ言わずに行きなさい。 ちゆり:仕方ないぜ・・・ カナ:それじゃあ行きましょう。 霧崎:そうだな。 そういうと、二人は機械の中に入って行き、 ちゆり:おーい、ちょっと待つんだぜ・・・ それを追いかけてはいって行った。 岡崎:―これで何とかなるかしら? ?:どうかねぇ。やつらは――だからねぇ・・・ 岡崎:入るなら、一言声をかけたらどうなの?それが礼儀じゃない? ?:あんただって家に勝手に入ってたじゃないかい?それにわたしは霊だからね。   土地には縛られないのさ。 岡崎:・・・さぁ、これからが本番・・・ ?:此処まで全て思惑通ってかい? 岡崎:さあね。 ?:食えない奴だねぇ。わたしはこれで失礼させてもらうよ。 そう言って彼女は消えた。 岡崎:彼女はどう出るのかしら?――の鎖に・・・ to be continue. 戻る