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氷霊 リフルの物語。

紺零:ただいまー。 と、リフル達のいる場所に戻ってきて紺零はそう言った。 リーネ:どうしたの?服が泥だらけよ?何かあったの? ディスト:まぁ、おれたちの敵にばれた。撃退はしたが、まだ残ってるだろうな。 苦い顔をしながら、リフル達のそばに歩いて行き、 ディスト:そっちはどうだった?目立った行動はないか? リフル:特にないが、一斉に襲いかかってこなかったか・・・     やつならそうすると思っていたが・・・ リーネ:・・・おかしいわ。やつの反応がない・・・     ・・・誰かに憑依してる・・・?! ディスト:それはまずいな・・・・誰についてるか分からないと対処のしようがない・・・・ リフル:そうでもないかもしれないな。憑依した時は憑依したやつに力を貸している。     つまり憑依されたやつの能力によって厄介かそうでないかは変わる。     そこら辺にいるのはそれほど強いやつじゃないんだろ? ディスト:そうだな・・・だが、ある程度力を持つと厄介な奴はいる。      打たれ弱いから、それほど、とは言わないが。 リーネ:それなら大丈夫ね。じゃあ、まず憑依しているやつを探しつつ、     敵の本陣にがさ入れしていくわよ。作戦は・・・ リフル:二人ペアで、それぞれ探索を進める。ディストはあたいと、紺零はリーネと     組んでくれ。 リーネ:大体の位置はわかってるから、隠れていくわよ。リフル達は残党達を倒していって。     じゃあ、行動開始ね。 紺零:リーネさん、よろしく〜 紺零はリーネのいるほうについて行き、一方ディストはリフルのほうへついて行った。 ディスト:リーネさん。紺霊を頼む。 リーネ:さんづけなんてしなくていいわ。リーネでいいわよ。 ディスト:わかった。リーネ、紺零を頼んだ。 リーネ:頼まれたわ。 リフル:そういうの好きだな、あんたは。 リーネはなにも言わず、紺零とともに気配を消した。 リフル:さて、こっちは思いっきり気配を出していくか・・・     誘き寄せるのが作戦だからな。 ディスト:普通にしていればいいんだな。ところで、大体どこら辺から      湧いてきてるかわかるか? リフル:前にあんたたちがついた場所の近くだ。そこを目指す。 黙々と二人は歩きだした。 すれ違う木々。川の音色。足もとでなる小石の音。草木のざわめき。 気づくと二人は、最初に出会った場所まで来ていた。 ふと見ると見回りの兵士がたっているのが見えた。 リフル:近いな・・・そこにいるのは誰だ!! 兵士:何者だ?! リフル:質問に質問で答えるとは、礼儀がなってない。 兵士:貴様!! と、剣を抜き襲いかかってきた。 リフル:ほう、なにもしていないやつに襲いかかるか?     そんなことしたらどうなるか分かってるのかな? 兵士:邪魔するものは全て殺せと言われてるんでな。    覚悟っ!! リフル:そのセリフを吐いた時点であんたの負けだ。     フローズンブレイク! 地面から氷の柱が生え、その兵士を囲んだ。 兵士:ちっ、 兵士は氷を切ろうとするがびくともしない。 リフル:ちょっと聞きたいことがある。この近くの村に兵士が向かったってことはないよな? 兵士:・・・あんた原住民か?ふ、それならもう遅いな。補充拠点として占領しているはずだ。 リフル:いや、それならいい。不幸だな。近くの村に攻め込んだやつはたぶん全員     やられてるはずだ。罠があるからな。 兵士:何だと? リフル:ありがとな、兵士さん。あんたは元の世界へ返す。 兵士:・・・あんたいったい? リフル:あたいはリフル。ただの妖精、いや氷霊さ。     ・・・時空よ砕けよ、氷輪越! 氷ごとその兵士をいつの間にか手に持っていた氷の剣らしきもので、 ガキィィ!! 斬った。 リフル:・・・あたいってば最強だな。 そういった時にはもう兵士は消え、氷の存在もすべてなくなっていた。 リフル:もう出てきていいぜ。ディスト。 ディスト:何なんだ、あれ・・・ リフル:単に運動を完全に停止させた後、あいつの記憶を使って元の世界に     戻しただけだ。 ディスト:半端じゃないほど強いんだな・・・あんた。 リフル:なにしろ、あたいは最強だからな。 ニヤッと笑って、そういった。 ディスト:これは馬鹿に出来ないな。おれも頑張るか。 リフル:乱れのある場所はもう少し先だ。 ディスト:行くか。 二人は一歩踏み出し、さらに進んでいった。 戻る